CROSS TALK 01

“あい”にこたえ
てつでこたえを出す

太陽サカコーの企業理念はいかにして生まれたのか。
策定プロジェクトメンバーが当時を振り返りながら
理念に込められた想いをお話します。

M.N
U.T
K.T
K.N
O.R
M.T
O.N
U.S
K.Y
M.K
W.S
O.S
O.C
THEME
01
企業理念策定プロジェクトを
振り返って
M.N
皆さんお久しぶりです。2022年の会社統合を機に発足され、約半年間に渡った、企業理念策定プロジェクトの思い出や歩みを振り返ってしていこうかと思います。まず、このプロジェクトにアサイン(任命)された時はどう思いましたか?
W.S
同じ厚板を扱うグループ会社かつ同じ創業年でしたけど、接点はそう多くない中ではじめての共同制作作業でしたよね。企業理念が二社ともになく、これまで事業や仕事をしていたので、みんな初めは「企業理念とは?」というところからでしたよね。
O.C
そうですね。自分たちがつくるんだと思ってから移動中の広告だったりと色んな会社の企業理念を気にするようになりましたね。それと、今でこそ仲良しですが、正直みんなと初顔合わせの時は緊張でいっぱいいっぱいでした。
U.T
策定にあたっては議論を導いてくれるコンサル会社さんが入って、毎月お互いの工場に行って、半日みっちり休みなく議論をして、毎回宿題もあるというスパルタな内容でしたがどうでしたか?
O.S
製造業ですので、いつもは実際に形があって、物として触れることができるものを作っていますし、形がないモノをつくるということ自体が慣れない経験でした。それにワークショップ形式で議論を進めるというのもこれまでになく、新鮮でした。
K.N
わかります。ワークショップ緊張しましたよね。ただ、実際に話してみると、旧2社の「強み」や「らしさ」というのは近いものもありつつも、様々な意見が出てきて、お互いの会社の理解に繋がりました。
2022 57
社内コミュニケーション アンケート実施&分析
2022 9月末〜10月頭
13名のプロジェクトメンバーが決定
2022 1025
第1回目:太陽サカコーのつよみ・らしさを模索
“あい”というキーワードは第1回目から出現!
K.Y
2回目では製造業や加工・鉄鋼業などを知らない人に「太陽サカコーは何をしている会社なのか」と聞かれた時に、何と答えますか?を職場に聞いて集めた宿題をもとに、自分目線×社会対象×抽象的×具体的で4象限に振り分けていきましたね。
M.K
取りまとめた中の具体的×自分目線の会社説明を議論の中で、企業理念のポイントである<押しつけにならず、解釈の幅をもたせられるような抽象度が高く、共感・共鳴を得られやすい言葉>へと根拠をもってフレーズ化する作業には頭を抱えましたね。
O.N
途中、みんな頭を抱えたの憶えています。でも、あの時しっかり議論をしたからこそ、3回目で各班5つに絞ったワードに企業理念の原型になる「愛(LOVE)」・「鉄(鐵)」であったり、後々の行動指針策定につながる「Change&Challenge」が出てきたんですよね。
M.T
班の中では何事にも愛(LOVE)が大切だと思ってるので自然にこのワードが出てきましたよ。
K.T
あの瞬間が一つのターニングポイントだったと思います。鉄ではなく、鐵の表現にこだわったことも、愛を相手がいるコミュニケーションを意識する“あい”になった時も出てきた案はどれも素晴らしくて自分たちの会社を表現するワードとして腹落ちするものばかりでした。
2022 1128
第2回目:「共感」「共鳴」ワードを絞り出し
“鐵”・”鉄”というワードが頻出
2022 1226
第3回目:ワード選出・素案センテンス策定
あいを深堀りし”〜あい”(守りあいetc.)となる
O.S
その中からさらに言葉をみがいていく作業(ブラッシュアップ)と65案の企業理念素案を厳選して3案に絞られましたけど、みんな議論してきたという自信があったからこそ決めきる作業はとても至難でしたね。
U.S
どれもいいし、だからこそみんなも引かない。これは無事に納得して完成できるのか?となりました。
M.N
質より量の議論をしてたくさん案を出す。でもそれを企業理念自体のテーマに改めて照らし合わせることで向かう先を定める。
K.Y
企業理念は社外向きにも社内向きにも共感(理解)が得られ、断定ではなく抽象的にすることにより、多くの人が自分事としてとらえられるかがテーマでしたもんね。
W.S
となると、[その企業が何のために存在するのか]→<鐵でこたえをだす>、[社員や会社は実現するために何をする(事業をする)のか]→<“あい”にこたえ>が説得力のあるものとなりましたね。
O.R
私は、従業員が行う行動[“あい”にこたえ]が社会やお客さまに対して[こたえをだす]という、鐵を中心に介して、こたえる(応える・答える)の流れのもと、力強く言い切る文字デザインも気に入っています。
K.N
それから補足説明文としてのステートメント文作成も、[支え合い、守り合い、高め合い、出会い、つながり合い]が内向きから外向きになるグラデーションの順番にこだわったり、[鐵でこたえをだす]の解像度をあげるために、てにをはを全体発表会ギリギリまで悩みましたよね。
U.S
改めて振り返ると、なかなかに大変な作業でした。でも、この一連の作業や制作議論であったりが企業理念を体現する縮図のようにも思えますよ。
2023 119
第4回目:企業理念案絞り込み
5ワード×4〜5名×3チーム=65案の企業理念素案が3案に絞られる
2023 33
第5回目:1案に絞られた企業理念のステートメント検討
2023 322
第6回目:ステートメントを更にブラッシュアップ
2023 44日 & 46
企業理念 完成発表会
M.N
発表を終えてからの社内浸透への肌感覚や今後の取り組みへむけてはどうですかね?
K.T
僕は浸透ではないですけど、みんなの前での発表や説明の時にメンバーに褒めてもらえたり、背中を押してもらえて知らない自分が見えて、少し自信に繋がりましたね。
O.C
私は企業理念を発表して人が優しくなったような気がしています。企業理念のワードもちらほら出ながら仕事をやりとりをしたりとか耳にしたりしますね。
O.R
トップダウンではなく、従業員の手で作ったからこそ社員のみんなに伝えていく役割を担いたいです。
O.N
とはいいつつも、まだまだ企業理念が浸透しきっていない面もあるということで、実際に従業員が具体的にどういった行動をすればいいのかをわかりやすくするために半年後に行動指針策定プロジェクトを新メンバーを加えて発足しましたね。
K.Y
企業理念にしても行動指針にしても太陽サカコーの企業風土になっていくのは5年後なのか、10年後なのか時間がかかるものかもしれませんね。
M.T
だからこそ、これを絵空事で終わらせるのではなく、会社事を自分事として考えることで会社の風土でも収益でも結びつくモノにしていきたいと思っています。
M.K
それぞれの“あい”を胸に太陽サカコーに良い気運を呼び込めるものにしたいですね。
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